さまざまな金属材料の特性を知っておけば製品選びの参考になる

さまざまな金属材料の特性を知っておけば製品選びの参考になる

金属材料とアレルギーについて

ステンレス製のコップ

金属アレルギーと聞くと、みなさんはピアスやネックレスのアクセサリーで痒くなったり湿疹が出る症状を思い浮かべると思います。金属材料の中でもニッケルやコバルト、クロム、パラジウム、アマルガム、スズがアレルギーを引き起こしやすいと言われています。それらは人々の生活の中で至るところで使われています。金属アレルギーの人は普段身につけるアクセサリーやカバンだけでなく、他のものに気を付ける必要があります。
虫歯治療で使われる銀歯や詰め物も金属材料でできています。金属そのものが直接的にアレルギーを引き起こしているわけではなく、金属材料から溶け出した金属イオンが体内に吸収されることで起こっています。銀歯はパラジウム合金を使用しているので、アレルギー反応を引き起こすケースが多々あります。ブリッジや入れ歯も金属が材料として使用されています。では、金属アレルギーの人はどのような治療ならできるのか。
銀歯の代わりですとセラミックが主流です。最近ではセラミックの治療にも保険がきく病院も増えてはきましたが、まだまだお金がかかる治療です。また、インプラントに使用される金属はチタンの為アレルギーを起こしにくいと言われています。
金属アレルギーの人は虫歯対策や定期検診へ小まめに通うなど対策をとることが必要でしょう。

身の回りにあふれている金属材料の魅力

「金属材料」というと読者の皆さんはピンと来ないかもしれませんが、金属は様々に形を変えて私達の生活を豊かにしてくれています。例えば携帯電話や自動車、家電製品から飲料缶まで、挙げればきりがないほど、身の回りには金属材料で溢れかえっています。金属材料を様々な会社で加工、成型、組立を行い、人々の手に「物」という形で届いているのです。ですが物には寿命があります。また一度の使用で用途を完了するものもあります。その不要となった金属はどうなるでしょうか。
まずはゴミとして回収されます。金属単体のものであれば、各専門業者にて金属種類別に選別します(鉄、アルミ、真鍮、銅)。そしてそれぞれに分けられた金属は溶解工場にて溶かされ、新たに金属材料に生まれ変わります。
しかし家電、携帯電話、自動車などは金属以外にもガラスやプラスチックによって形成されています。その場合は手作業、または重機による解体作業、
さらに細かいものでは専用機械にかけて粉々にしてから選別を行います。それでも不純物はどうしても含まれます。その場合は溶解された過程において、様々な金属を添加することで、元の金属成分に近づけているのです。上記の様に金属は、選別、溶解を経ることによって新たに「金属材料」として生まれ変わり続けています。

金属材料には鉄鋼と非鉄金属があります

金属材料は金属の種類によって強度や特性が大きく変わります。工業で用いられる材料には金属材料と非金属材料に分けられ、金属材料は鉄鋼と非鉄金属に分けられます。鉄鋼に分類されるのは鋼やステンレスなどで非鉄金属に分類されるのはアルミや銅、チタンなどです。鉄という言葉はごく一般時に使われていますが、実は工業分野で純粋な鉄が使用される事はほぼ無く、鉄と呼ばれる物は一般的には鉄と炭素の合金である鋼です。鋼の特徴は価格が安く、切る、削る、引き延ばすといった加工ができる点です。
そして鉄ではない金属を非鉄金属と言いこれらは非常に多くの種類がグループ分けされています。主なグループはアルミニウムやマグネシウム、チタンがある軽金属、銅、鉛、亜鉛が含まれるベースメタル、タングステン、ニッケルやクロムがあるレアメタル、貴金属と呼ばれる金、銀、白金です。しかし非鉄金属も純粋な材料が用いられる場合は少なく、合金が使用されることがほとんどです。非鉄金属も鉄鋼材も様々な形状で供給されますが、一部の金属は丸棒や板材で供給されるといったように供給会場が決まっている場合があります。金属材料には記号がありますがこれらはあくまで材料の化学成分や性質に由来するもので特に形状を指定しているものではありません。

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